前回の記事では、私の海外旅行先での過ごし方と台湾のシャンプー事情をお伝えしました。今日は、「千と千尋の神隠し」の舞台にもなったとかなってないとかで有名な九份で「記憶はねつ造だ」と理解した出来事をレポートします。
スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の世界観を味わえる街「九份」とは?
(引用:千と千尋気分で絶景グルメ!台湾・九份おすすめグルメ7選)
石畳の階段に赤い提灯、ノスタルジックな雰囲気がただようこの場所は、台湾でも人気の観光地「九份」。
この写真を見て、「知ってる!」と思われた方も多いのはないでしょうか?スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」にでてくる湯婆婆の湯屋を彷彿とさせるとして、日本でも話題になった場所です!
九份は、台北からおよそ40㎞の場所にある山間の街です。台北から移動するなら、直通バスも出ており、片道150元(約550円)で1時間半から2時間。ただし、土日はかなり混雑するようです。タクシーなら片道1500元(約5,500円)かかりますが約1時間で到着します。私はUberで行きました。3,500円くらいでした。
(引用:http://radiog.jp)
九份を初めて訪れる方は、行きの道中少し不安になるかも・・・。というのは、都会を離れ、どんどん人里はなれた山の中に入っていくからです。
どうしてこんなに山奥の小さな町が、ここまで人気の観光地になったのでしょうか?
九份の栄華のきっかけは、「金」でした。
山に囲まれた静かな村だった九份がゴールドラッシュに沸いたのは19世紀後半から20世紀のこと。それまで小さな集落しかなかった場所に、台湾全土から人が集まり、金の採掘がおこなわれたそうです。人も物も集まれば、華やぎ、にぎわいますよね。まさに九份の黄金時代です。
しかし、金の採掘量はだんだんと減っていき、1971年には閉山したそうです。九份はもとの静かな集落にもどったんですね。
その後、栄華を極めた時代の名残ともいえるでしょうか…独特の和とも洋とも言える建物や、古い町並みは映画の舞台として使われ、現在のように観光地として、再び人が集まる場所になったそうです。
日本人が台湾で訪れたい場所のトップ3には入ると言われている九份。
日本統治時代に建てられた古い家屋は、私たちにどこか懐かしさを感じさせ、ノスタルジックな世界にひきこんでくれますね。
訪れるなら、「夕暮れ時」がおすすめです。夕焼けに染まる空を背景に、提灯に火がともる光景は、とても幻想的です。
「記憶はねつ造だ!」記憶は、きれいなままでしまっておいて時折味わうのがいい
今回の旅仕事で訪れた台湾・九份は、私の人生において、未来を大きく動かす転機となった場所でした。
それは、30歳の誕生日のこと。
当時、熱心に購読していたメルマガの発行人が企画した現地集合・現地解散の台湾ツアーに私は単身で参加したのです。その時ね、ツアー参加者のみんなで「九份」に行ったんですよ。
台北市内とはまったく違ったレトロな世界観の小さな街。オレンジの灯、ずっと続く屋台、迷い込んだようなせまーい小道を抜けると突然目の前に現れる「 千と千尋の神隠し」の湯屋のような建物・・・
当時の私は、この旅がきっかけで人生が変わることを予感していたので、この九份を歩いている間ずっと足元がふわふわしていて胸が高鳴っていたんです。(完全に第六感だけど、私はこういう「キタッ」って感じをかなり察知します。)
「ああ、これでもう元の世界には戻れないんだ」って、まるで、映画の中に自分がいるかのような気分だったことを、鮮明に覚えています。
その「九份」を、再訪したんです。
すでに行ったことがあるところだし、台北市内からUberでも1時間もかかるし行かなくてもいいかな~と思いながらも、フォトジェニックだし新米Youtuberとして(笑)ネタになりそうなところは行ってみよう・・・と夕方、意を決して向かったわけです。
結果、大・後悔・・しました! 笑
とにかく人が多すぎるんです!ぎゅうぎゅうの道をぞろぞろ歩いて、あの千と千尋の湯屋に似ている「阿妹茶酒館」の建物の前で、満員電車なみにひしめきあいながら写真撮って・・・
まぁね、人混み嫌いで、満員電車超苦手な私ですから、こんな結果になったんだと思いますけど・・・
「もおおおおお、来るんじゃなかった!!!」と強く思ったとき、確信したんです。
「記憶は捏造だ」と。
「記憶は美化されている」と。
当時の強烈な感動は、実際に目で見た景色じゃなくて、背景のいろーんな要素を含んで絡まりあってできたその時だけの特別な、なにかなんだ、と。
想い出の地を巡ることは、学生時代の元カレと再会するのと似ていると思いませんか?
再会するまでは、当時を思い出しながらわくわくと胸は高鳴るけれど、実際会ってしまうと「・・・あれ、こんな感じだっけ・・?汗」とガッカリすることになってしまうんです。
このことに気が付いてしまった私。
「うん、記憶は、美しいままでとっておこう。」
そう強~く思いました。
でもでも、九份は一度は行くべき台湾の観光スポットだと思います。あのノスタルジックな世界観を味わえる場所は多くないと思いますもん。ただ私には、一度の訪問で十分でした!笑
【Vlog】ジブリの世界・九份に行ったら「記憶の捏造」に衝撃を受けた【台湾】
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次回は、ちょっとしたご縁から台北の楽しい夜を満喫することにつながったお話をしますね。イケメンバーテンダーに、おしゃれなバーもご紹介しますよ。お楽しみに。
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営業時間:8:30~翌2:30(日曜営業)
Website:http://www.amei-teahouse.com.tw/
